会員企業見学会は、資材製品に関する理解を深めると共に電気に関連する施設を見学することで幅広い知識を習得することを目的として、1993(平成5)年に、明治ナショナル工業株式会社様(春日工場)、三菱電線工業株式会社様(伊丹製作所)を見学させていただきましたことが始まりになります。
その後、毎年1回の開催を継続しており、様々なメーカーの製造工程や日頃は見ることのない施設等を見学させていただくことにより、参加会員の研鑽に役立てていただいております。
近年「未来に向けたビジネス拠点」や「カーボンニュートラル」が、見学先のキーワードとなることが増えてきました。
以上の趣旨で見学会を開催しておりますので、会員企業各社様におかれましては、是非とも積極的な参加をお願いいたします。
2024年度 会員企業見学会
1.開催日 11月8日(金)
2.見学先 パナソニック株式会社 草津工場「H2 KIBOU FIELD」(滋賀県草津市)
3.参加者 33名
参加者集合写真
今年度は、パナソニック株式会社の実証施設「H2 KIBOU FIELD」を見学させていただきました。
この施設は、純水素型燃料電池と太陽電池を組み合わせた自家発電設備により、燃料電池工場の事業活動で消費する電力を100%再生可能エネルギーで賄う「RE100ソリューション」実証施設であります。
施設内には、太陽電池、純水素型燃料電池、リチウムイオン蓄電池、液化水素タンクが配置されています。
今回は世界が目指す「カーボンニュートラルの最前線」を見学することができました。
2023年度 会員企業見学会
1.開催日 11月30日(木)
2.見学先 TOA株式会社「ナレッジスクエア」(宝塚市高松町)
3.参加者 23名
オリエンテーションとして、会社概要、ナレッジスクエアの概要、宝塚市の市花を名前に持つすみれ防災スピーカーについてご紹介をいただきました。
すみれ防災スピーカーは宝塚市の防災行政無線であり、市内45か所に設置され、音で緊急情報を知らせるものです。高性能なスピーカーで垂直方向への音の拡がりが小さく、スピーカー直下の音量が抑えられるため、近くでも「やさしく」、遠くでも 「はっきり」と聞こえるそうです。
次にご案内いただいたのが「ストレスフリー会議室」です。天井マイクで音声を認識し、発言者の方向にカメラが自動で切り替わり、さらには文字起こしも4か国語で実施可能とまさに音と映像、TOA様の得意分野を凝縮したシステムになっています。まだ商品化には至っていないようですが、近い将来、会議の効率化を図るツールとなることを目指して開発中とのことでした。
テクニカルプラザ「db」をバックに撮影
テクニカルプラザ「db」はTOA様の歴史館であり、創業から現在へ至るまでの写真、製品が展示されています。集合写真はここをバックに撮影させていただきました。
2022年度 会員企業見学会
1.開催日 11月4日(金)
2.見学先 パナソニックエレクトリックワークス電材三重株式会社 本社工場(三重県津市)
3.参加者 28名(16社)
本社工場は伊勢湾の西岸 津市にあり、パナソニック創業製品の配線器具(アタッチメントプラグ)の伝統を受け継ぎ、スイッチ、コンセントを年間8000万個も生産しています。国内シェアNo1である配線器具事業のマザー工場として1943年に設立。敷地面積は約10万㎡、従業員数約950名が所属し、グループ企業を合わせて総数約1,800名が働いています。主な商品として、住宅用配線器具、熱線センサースイッチ、スマートメータ、人感センサ、フル2線リモコン等を生産しています。
工場内は金型~部品づくり~組立までを一貫して行う一貫内製化により高品質を確保しています。工場見学は2班に分かれて案内して頂きました。2022年4月にリニューアルされた展示場では1918年の創業以来の歴史や様々な商材を見学しました。大正から昭和、平成のくらしを再現した展示や海外の様々なデザインの配線器具の展示がありました。工場では配線器具の部品製造~自動組立~検査梱包~出荷までの配線器具製造棟での製造工程を見学しました。
工程の多くを全自動化しており、金型、部品、製品組み立てまでを一貫して生産しています。また組み立て工程では自動搬送が徹底され、検査工程の自動化も推進されています。パナソニックの配線器具事業は100年を超える歴史があり、生産技術については先進技術を取り入れながら、効率と品質を追求し進化し続けています。
2時間に渡る見学行程では丁寧な説明をして頂き、分かりやすく興味を持って見学をさせて頂き有意義な1日となりました。
参加された28名の皆さん